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フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」で新年を楽しむ

Bonjour! 
    メゾンブレモンド1830のnanamiです。
    皆様、新年あけましておめでとうございます!

    私は毎年、元旦を迎えるとひんやりとした新鮮な空気で身体中が満たされ、自然と背筋がしゃんと伸びる心地がします。

    皆様の中には、気合いを入れてみよう!と新年の目標を立てた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    今回は、普段はなかなか会えない親戚や、大好きな家族、仲良しの友達で集まってひとつの食卓を囲みたくなる…そんな、お正月に纏わるとっておきのレシピをお届けします。

    皆様は「ガレット・デ・ロワ」というお菓子をご存知でしょうか?
    ガレット・デ・ロワは、折りパイ生地にアーモンドクリームをサンドして焼き上げた、フランスの家庭発祥の素朴な焼き菓子です。
    ガレットデロワ

    そして、フランスで1月6日に行われる「公現祭」の日にガレット・デ・ロワを食べるのが、昔から守られ続けているしきたりです。

    ちなみに、「ガレット・デ・ロワ」のガレット(Galette)は「平たい円形のお菓子」、ロワ(Rois)は「王様」という意味です。

    ガレット・デ・ロワのポイントは
    ①表面に「レイエ」という模様を描くこと
    ②中に「フェーブ(そら豆という意味)」と呼ばれる小さな陶器の焼き物を入れること
    ③ガレット・デ・ロワには王冠を被せること
    の3つです!

    ガレットデロワ

    では、一緒にガレット・デ・ロワを作りながら、ポイントを見ていきましょう!
    今回は、市販の冷凍パイシートを使用して作る簡単なレシピに仕上げました。

    また、隠し味にメゾンブレモンド1830の ホリデーシーズンの食卓を華やかに彩るコンフィチュール「コンフィチュール・ド・ノエル クレモンティーヌ&ジンジャーブレッドスパイス」を使用した、特別なアレンジver.もご紹介します!

    【材料】 直径15cm 2台分〈アーモンドクリーム〉
    無塩バター 55g
    粉糖  55g
    全卵 55g
    アーモンドプードル55g
    ラム酒 25g〈折りパイ生地〉
    冷凍パイシート(20cm×20cm)   4枚
    〈アレンジver.〉
    コンフィチュール・ド・ノエル クレモンティーヌ&ジンジャーブレッドスパイス 100g
    【準備】
    ・無塩バターは常温に戻しておく。
    ・粉糖とアーモンドプードルは別々にふるっておく。
    ・冷凍パイシートは冷蔵庫に入れて解凍しておく。
    ・直径15cmの皿かボウルと、直径15cmのものよりもひとまわり小さい皿かボウルを用意しておく。
    ・フェーブ(無ければローストアーモンドで代用可能)がある場合は用意する。
    【作り方】
    1.ボウルに無塩バターを入れ、ホイッパーですり混ぜてポマード状にする。
    2.ふるった粉糖を加え、白っぽくなるまですり混ぜる。
    3.溶いた全卵を少しずつ加えながら混ぜる。生地がボソボソと分離してきたら、ふるったアーモンドプードルを少しずつ加えながら全卵を混ぜ込む。
    4.生地に全卵を全て入れ終えたら、残っているアーモンドプードルを全て混ぜ込む。 
    5.ラム酒を加えてよく混ぜる。完成したアーモンドクリームは、ラップをかけた状態で冷蔵庫に入れ、冷やしておく。
    6.冷凍パイシートに直径15cmの皿かボウルを逆さにして置き、ボウルの縁にペティーナイフを当てながら生地を円形に切り出す。
    7.同じようにして、同じ形の4枚の生地を切り出す。
    8.生地を1枚取り、スプーンを使ってアーモンドクリームの半量を乗せる。このとき、端から3cmの部分は上の生地を被せる歳ののりしろになる為、クリームを乗せないようにする。(コンフィチュールを使用する場合はアーモンドクリームの上からドーナツ形に乗せる。)
    ガレットデロワ
    9.上から同じ大きさに切り出した生地を被せ、手で押して下の生地としっかり密着させる。端の部分は特に強く押し、しっかりと密着させる。
    10.直径15cmのものよりもひとまわり小さい皿かボウルを逆さにして中央に置き、手で押して模様をつける。
    11.円周にペティーナイフの刃の反対側を押し当て、横側の生地を密着させる。小刻みに押し当て、一周ぐるっと模様が付けばOK。
    12.表面に溶き卵を薄く塗り、竹串で空気穴を7箇所ほど空ける。
    13.生地の表面に、ペティーナイフでお好みのレイエを刻む。目安として、1mmくらいの深さまで切る。もう1台も同様に組み立てる。

    ガレットデロワ

    14.200℃に余熱したオーブンで30分間焼く。
    15.一度取りだして粉糖をふりかけ、5分間焼く。
    16.綺麗な焼き色が付いたら完成。

    ガレットデロワ

    まず①のレイエ(模様)について。
    ペティーナイフを使い、焼成前の生地に薄く模様を描きます。
    このレイエの主な形は4種類で、「稲穂」「太陽」「向日葵」「月桂樹」があります。
    それぞれ、「五穀豊穣」「生命力」「栄光」「勝利」という意味を持ち、フランスのママンは毎年、自分と大切な人の幸せを願いながらレイエを刻むのです。
    ちなみに今回私が選んだのは「生命力」の意味が込められた「太陽」です!

    次に②のフェーブについて。
    このフェーブとは、冒頭で説明したように小さな陶器の人形を指します。このフェーブには様々な形があり、中には色とりどりのフェーブをコレクションしている人もいる程です。見事ガレット・デ・ロワの中に隠されたフェーブを引き当てた人は、一日限りの王様になる事ができます。また、現代では誤飲などの危険性を考慮し、ローストアーモンドで代用する場合もあります。

    最後に③の王冠について。
    この王冠は金色の紙で作られており、フェーブを引き当てた人に授けられます。どうやらフランスのママンは、この王冠が最後にお子様の元へ届くよう、こっそりとフェーブの入ったガレット・デ・ロワを配ることもあるみたいです。
    心がほっこり、温かくなりますね。

    ガレットデロワ

    いかがでしたか。
    今回は、フランスの新年を祝うお菓子「ガレット・デ・ロワ」を紹介しました。
    是非皆様も、これから始まる素敵な一年を想いながらガレット・デ・ロワを手作りしてみてはいかがでしょうか。
    それでは皆様、Au revoir! 
    nanami